主要市場の波動分析:調整第2波は終息間近か?サイクル日柄からの展望 #テクニカル分析 #エリオット波動

純粋なチャート分析:ノイズとしてのニュースを排除する

当ブログは、金融市場の動きをファンダメンタルズではなく、純粋にチャートの構造、つまり「波動」と「サイクル」から捉え直すことを目的としています。外部環境のニュースは市場の短期的なノイズとして捉え、我々は市場が描く幾何学的なパターンのみを注視します。

ドル/円の波動分析:重要な調整局面の終焉の可能性

ドル/円の週足チャートを確認すると、昨年からの長期的な上昇(推進波)に対し、現在はフィボナッチ・リトレースメントの38.2%水準をサポートとした複雑な調整局面(第2波またはB波)が継続していると判断されます。この水準を維持している点は重要です。

日足チャートに見る三角保ち合いの形成

日足レベルでは、直近数週間、明確な方向性を示すことなく価格が収束しており、エネルギーを溜める三角保ち合い(トライアングル)を形成している可能性が高いと見ています。この三角保ち合いは、調整波の最終局面によく見られるパターンです。

もし、この保ち合いの上限ラインを強い出来高を伴ってブレイクした場合、調整波が終了し、次の推進第3波、あるいはC波の上昇フェーズへ移行するサインとなる可能性があります。次のターゲットとしては、波動理論に基づき、前回の高値から測定される1.618倍水準が意識される展開となるでしょう。ただし、ブレイクが騙しで終わる可能性も考慮に入れる必要があります。

株式市場(S&P 500):反転パターンか、推進継続か

S&P 500は、マクロでは推進波の終盤に位置していると見られますが、短期的には重要な反転パターンを形成しつつある可能性があります。直近の高値圏での動きは、ヘッド・アンド・ショルダーズ(三尊)パターンに酷似した形状です。

ネックラインと右肩の動向に注目

現在の焦点は、このパターンにおける「右肩」の形成過程です。もしネックラインを明確に下抜けた場合、強い下落圧力が発生する可能性が高まると分析されます。

一方で、三尊パターンを否定するシナリオも存在します。現在形成中の右肩が崩れ、直近の高値レジスタンスラインを上回る強いブレイクアウトがあった場合、波動カウントを修正し、上昇推進波が継続していることを示唆する強力なサインとなるでしょう。現時点では、パターンの完成か否定かの瀬戸際にあると見られます。

金(ゴールド):日柄調整の不足

金価格は、明確な推進波で歴史的高値を更新した後、現在は調整局面に入っていると判断されます。特に重要な分析項目は「日柄」、つまり時間経過のサイクルです。

主要な高値を付けた後、市場が次の方向性を明確にするには一定のサイクル期間が必要です。金価格は直近高値をつけてからまだ日柄が浅く、価格調整だけでなく、時間的な調整が不十分である可能性が高いです。次の明確な上昇トレンド(第3波)を開始するには、少なくともさらなる時間経過が必要と分析されます。短期的なサポートラインを維持できるかどうかが、調整波の深さを見極める鍵となるでしょう。

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