#エリオット波動分析:市場は調整第4波か、終焉の第5波延長か?(JPMレポートをノイズとして捉える)

ノイズとしてのファンダメンタルズ:我々が注視すべきは価格と時間である

大手金融機関から2026年の市場見通しが発表されました。ファンダメンタルズ派の関心は高いでしょうが、我々テクニカル分析官にとって、これらはあくまで市場のセンチメントを形成する「ノイズ」に過ぎません。価格(P)と時間(T)の構造こそが、未来を冷徹に指し示します。

主要指数の現状:波動カウントの再検証

現在、主要な株式指数、例えばS&P500や日経平均株価を検証すると、2020年3月のコロナショックからの上昇は、巨大な推進波を形成していると見られます。

多くの市場で、既に「エリオット波動の第3波」が終了し、現在は第4波の調整局面に突入している、あるいは第5波の最終局面にいる、という二つの主要なカウントが考えられます。

カウントA:複雑な調整(第4波)の可能性

もし現在の動きが第4波の調整であるならば、その期間は複雑で長引くトライアングルやフラット調整となる可能性があります。第4波の調整は、しばしば第2波の調整よりも横ばいの期間が長くなり、市場の心理を疲弊させる傾向があります。過去のサイクル分析に基づくと、この調整には、直近の高値から最低でも3ヶ月〜6ヶ月の「日柄調整」が必要となることが示唆されます。

カウントB:第5波延長(ダイアゴナルトライアングル)の可能性

一方で、依然として高値を更新している状況は、第5波が「延長」している、または終焉のダイアゴナルトライアングルを形成している可能性も排除できません。この場合、市場の動きは徐々に収束し、出来高を伴わない上昇が続く傾向があります。重要なのは、このパターンの終焉は非常に急激な反転(クラッシュ)を引き起こすということです。天井圏を示す重要なレジスタンスラインが突破できない場合、このカウントへの傾倒を強める必要があります。

サイクルの日柄分析:季節要因と相場の転換点

テクニカル分析において重要なのは、価格目標だけでなく「いつそれが起こるか」という日柄の概念です。我々が着目しているのは、過去のメジャークライマックス(主要な高値/安値)から計算されるフィボナッチタイムサイクルです。直近の重要高値から計測すると、次のメジャーな時間軸の転換点は、今年の秋口から年末にかけて集中していることが示されています。

これは、上記の波動カウントが示唆する「調整の期間」または「終焉の期間」と奇妙に一致する可能性があります。市場がファンダメンタルズに惑わされることなく、この時間軸に従って動くかを注視していく必要があるでしょう。

結論として、市場は極めて重要な転換点に接近していると見られます。我々は、チャートが示す明確なトレンドラインのブレイクや、波動の規定ライン(特に第1波高値の割り込みなど)が発生するまでは、冷静にパターン形成を見守るべき時期にある、と判断されます。

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