金市場の波動分析:調整局面の「A波」を探る #テクニカル分析
ファンダメンタルズはノイズ、チャートは全てを語る
金価格が一時的に後退しているとのニュースが流れていますが、我々テクニカル分析官の視点は一点です。金融政策や企業決算といった外部環境(ファンダメンタルズ)はあくまで相場の動きに理屈付けをするための「ノイズ」であり、重要なのはチャートが描くパターン、そしてサイクル(日柄)です。
現在の金相場は、直近の強力な上昇インパルス波を終え、健全な調整局面に入ったものと見ています。
エリオット波動による現在の位置付け
直近で記録した最高値は、壮大な上昇サイクルの「第3波」または「第5波」の終点であった可能性が高いと分析しています。インパルス波が終了した後には必ず、A-B-Cの三波構成による調整が訪れます。
現在の価格の下落は、この調整局面の第一歩である「A波」の初期段階にある可能性が高いです。A波は、一般的にフィボナッチ・リトレースメントの38.2%水準、場合によっては50.0%水準まで価格を押し下げることが通例です。この水準を試す動きが今後数日または数週間続くシナリオを想定しておく必要があるでしょう。
日柄分析:調整完了までの期間
テクニカル分析において重要なのは、価格水準だけでなく、「時間」です。サイクル分析に基づくと、前回の主要な調整局面は、約12~15営業日を要して完了しました。現在のA波が始まったばかりであることを考慮すると、この調整局面が時間的に未成熟である可能性が示唆されます。
つまり、価格が目標水準に達するまで、あるいは時間をかけてチャートが底固めのパターンを形成するまで、現在の下降圧力が継続する可能性があると見られます。
次のインパルス波開始のサイン
市場が調整を終え、次の上昇インパルス波(第3波や第5波)へと移行するためには、下降トレンドラインを明確に上抜け、かつ下降チャネル内で形成された直近の高値をブレイクする必要があります。それまでは、A波、あるいはB波への反発(一時的な戻り高)を探る動きに留まる可能性が高いです。
現時点では、短期的な下落の勢いが継続しており、主要なサポート水準での反発パターンが形成されるかを注視していく必要があるでしょう。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
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