ゴールド急騰は次のサイクルの始まりか? 株高と金高のパラドックスに見る通貨の未来 #コモディティ #スーパーサイクル
ゴールド急騰が示す、株高の裏にある通貨の不安
本日報じられた市場の動きは、非常に興味深いパラドックスを示しています。ダウとS&P 500が記録を更新する一方で、安全資産の代表格である金(ゴールド)も急騰しました。通常、株高(リスクオン)の環境では、金は相対的に停滞しやすいものです。この同時進行は、市場の奥深くで何らかの構造的な変化、特に通貨の価値に対する懸念が高まっていることを示唆していると見られます。
政治的圧力と金利サイクル転換の可能性
金価格急騰の背景には、トランプ前大統領がFRBとパウエル議長に対して再び圧力を強めたというニュースが影響している可能性があります。政治的な力が金融政策の決定に介入する可能性が高まると、FRBの独立性が揺らぎます。これにより、市場参加者は、本来よりも早い段階で、あるいは政治的な意図を持って利下げが実施されるリスクを織り込み始めることになります。
もし、インフレが十分に抑制されないうちに利下げが強行されれば、ドルの実質的な価値は希薄化に向かうことになります。金は、インフレヘッジとしての機能を持つため、このような通貨の信頼性低下リスクが高まった際、強い買い圧力を受ける傾向があります。
実物資産スーパーサイクルにおけるサイクルの転換点
私は長年、実物資産のスーパーサイクルを追っています。インフレとデフレの波は経済を周期的に支配しますが、現在は長期的なデフレ圧力が続く中で、一時的なインフレの高騰期を経験し、次のサイクルへの移行期にあると見ています。
株高が持続している背景には、AIなどのテクノロジーセクターへの期待がありますが、これが金融的な緩和策と結びつく場合、過剰流動性が発生し、最終的にコモディティ価格全般を押し上げる可能性があります。金は常に先行指標です。金が急騰し、次に原油やその他のベースメタルが追随し始めるパターンは、次のインフレ主導型スーパーサイクルの初期段階でよく見られる現象です。
我々トレーダーは、現在の状況を単なる「安全資産への逃避」と見るだけでなく、長期的な通貨価値の希薄化、そして実物資産の相対的価値が高まる「サイクルの転換点」として注視していく必要があるでしょう。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
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