テクニカル分析官の視点:FTSE 100は第5波を形成か、貴金属はC波調整の真っただ中 #エリオット波動 #チャートパターン #サイクル分析
FTSE 100、波動分析から見る現在の局面
市場ではFTSE 100が終値ベースでの高値を更新したというニュースが流れていますが、我々テクニカル分析官は、あくまでチャートが示す波動と形に注目します。
現在のFTSE 100の動きは、長期的な推進波(Impulsive Wave)の最終局面、すなわち第5波を形成している可能性が高いと見ています。直近のレンジブレイクは極めて強力であり、これは明確な高値更新のシグナルです。日足チャートでは、レジスタンスラインを何度も試した後のクリーンなブレイクアウトとなっており、アセンディング・トライアングル(上昇三角形)やボックス圏の上抜けとして、強気なサインと解釈される形です。
特に注目すべきは、今回のブレイクアウトが、前回調整波(おそらく第4波)の安値を起点としたフィボナッチ・エクスパンションの計算値に向かう動きである点です。第3波の上昇幅と比較し、第5波のターゲット水準を算出すると、まだ上値余地が残されている可能性があると見られます。ただし、第5波は一般的に出来高が伴いにくく、ダイバージェンス(逆行現象)を形成しやすい波であるため、今後のオシレーター系の動向には引き続き注意が必要です。
貴金属市場:深い調整(C波)の可能性
一方、金や銀といった貴金属市場では、報道にあるような「急落」が観測されています。チャート形状から判断すると、これは短期的な調整ではなく、やや深めの修正局面に入ったと見るべきでしょう。
エリオット波動の観点では、直近の高値からの急激な下落は、A波-B波-C波からなる修正波のC波を形成している可能性があると見られます。C波はA波と同等、あるいはそれ以上の値幅を持つことが多く、重要なサポートライン(例:直近の上げの38.2%戻し水準や、長期トレンドライン)が意識されるまで調整が続く可能性があると見られます。
日柄分析(サイクル)から見た転換点
貴金属は週足レベルで見た場合、過去数ヶ月の急騰により、天井圏を示す日柄に差し掛かっていたことが確認できます。今回の急落は、短期上昇サイクルのリセット作業であり、市場の過熱感を冷ます動きとして理解できます。短期的な反転の兆候を探るには、日足や4時間足での底打ちを示唆するパターン(例:ダブルボトム、逆ヘッドアンドショルダーなど)や、重要なサポート水準での陽線出現を確認することが重要となるでしょう。現状はまだ下落の勢いが強い段階であり、明確な反転シグナルを待つ必要があると見ています。

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