【新興国シフト】先進国減速の裏で胎動する『次の覇権国』。JサフラサラシンがEM株に強気を示す理由とは? #新興国投資 #エマージング市場 #インド #東南アジア #テクノロジー成長
先進国サイクルの陰りと、新興国市場(エマージング)の新たなうねり
世界的な金融引き締めや人口減少により、これまで世界経済を牽引してきた先進国の経済サイクルに減速の兆しが見え始めています。そうした中、スイスのプライベートバンクであるBank J Safra Sarasinが新興国市場(EM)株式に対して強気な見方を示していることが話題となっています。本日は、このニュースの背景にある人口動態とテクノロジーの融合、そして「次の覇権国」候補たちの実力について解説します。
人口動態がもたらす、インド・東南アジアの圧倒的アドバンテージ
先進国が軒並み高齢化に直面する一方で、インドや東南アジア(ASEAN)諸国は、豊富な若年労働力と中間層の拡大という「人口ボーナス期」を謳歌しています。例えば、インドの平均年齢は20代後半と極めて若く、これが内需を強力に押し上げる原動力となっています。購買力を持つ若い世代がデジタル技術を素早く受容することで、先進国が辿った「固定電話から携帯電話へ」といった段階的な進化を飛び越え、一気に最先端技術が普及する「リープフロッグ(蛙跳び)現象」が起きています。これが、新興国独自の新たな経済成長サイクルを形成している要因と考えられます。
「ハイテク化」する新興国:Jサフラサラシンが着目するテクノロジーの破壊力
かつて新興国への投資といえば、資源や安価な労働力を活用した製造業が主役でした。しかし、Jサフラサラシンの指摘にもあるように、現在の新興国株のドライバーは「テクノロジー」へとシフトしています。台湾の半導体産業はもちろんのこと、インドのITサービスや東南アジアのデジタル金融、電子商取引(EC)などは、世界でもトップクラスの成長スピードを見せています。先進国がイノベーションのジレンマや既存のインフラ制限に苦しむ中、しがらみのない新興国こそがAIやデジタルトランスフォーメーション(DX)の主戦場となる可能性を秘めていると分析されています。
不確実な世界におけるポートフォリオの分散候補として
もちろん、新興国市場には地政学的リスクや為替の変動といった特有の不確実性がつきまといます。そのため、一極集中での投資は避けるべきですが、先進国市場の成長鈍化に対するリスクヘッジとして、これら新興国のダイナミックな成長サイクルをポートフォリオに組み入れる意義は高まっていると見られます。長期的視点に立てば、世界経済の重心は徐々に、しかし確実に南へとシフトしていく可能性が考えられます。
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