先進国の減速と対照的な新興国のダイナミズム。UBSが注目する「エマージング・テック」の未来 #新興国投資 #インド市場 #人口ボーナス #テック株 #東南アジア市場
先進国の減速と対照的な新興国のダイナミズム
スイスの大手プライベートバンクであるUBSをはじめとする金融機関が、米国株および新興国株(エマージング・マーケット)に対してポジティブな見通しを示していることが話題となっています。特にテクノロジーセクターが牽引役となる見込みですが、私たちエマージング市場の専門家として注目したいのは、先進国経済のサイクル減速と、新興国が持つ圧倒的な人口動態・成長サイクルの対比です。
人口動態がもたらす「黄金のサイクル」
現在、欧米を中心とする先進国は利上げの余波や高齢化による潜在成長率の低下(経済サイクルの成熟化・減速)に直面しています。これに対し、インドや東南アジア諸国連合(ASEAN)は「人口ボーナス期」の真っ只中、あるいはこれから本格化するフェーズにあります。豊富な若年労働人口は、消費の拡大と労働生産性の向上を同時に推し進める原動力となり、これが長期的な経済成長の土台となると見られます。
ハイテクが加速させるリープフロッグ現象
UBSのレポートでも触れられている「テック主導」の成長は、新興国においてさらに劇的な変化をもたらす可能性があります。固定電話を経ずに一気にスマートフォンが普及したように、インフラが未整備な地域だからこそ、最新のデジタル技術やAI、FinTechが急速に浸透する「リープフロッグ(蛙跳び)現象」が起きています。インドのデジタル決済インフラや、東南アジアのスーパーアプリ市場などは、その最たる例と言えるでしょう。
投資環境としてのエマージング市場の行方
もちろん、新興国投資には地政学リスクや為替変動リスクが伴うため、一概にすべての市場が右肩上がりで成長するとは限りません。しかし、先進国市場が景気後退懸念を抱える中で、成長の「フロンティア」を求めるマネーが、強固なファンダメンタルズを持つアジア諸国へシフトしていく可能性は十分に考えられます。長期的な視点で、これらの国々が次の世界の覇権を握るサイクルに入りつつあるのかもしれません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
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